インドのデジタルメディア②~北東部ニュースEast Mojo
きょうは、阪神淡路大震災から27年の日ですね。
関西出身なのでこの日は毎年忘れられません。
この日に地震があり、6千人を超える人々の命が日本で奪われたこと、
子どもたちにも伝えていかなければならないですね。
さて、世界では、
きょうも一昨日のトンガ海底火山噴火の続報が報じられていますが、
なかなか現地の状況が伝わってこないので、やきもきする一日。
インドのニュースでは、トンガ関連の話題はほとんど目にせず、
何をピックアップしようかと、数時間考えた結果。。。
表題のデジタルメディアの紹介にさせていただきます。
というメディア。
彼らはいわゆるインド北東部8州(アルナチャル、アッサム、マニプール、メガラヤ、ミゾラム、ナガランド、シッキム、トリプラ)に特化したデジタルメディアです。
内容も政治からビジネス、エンタメ、スポーツなど多岐にわたり、
充実しつつも、英語で読みやすいサイトになっています。
テキストの記事だけではなく、
ドキュメンタリーと銘打った映像コンテンツもあります。
これは、アッサム州での「人と象との衝突問題」を題材にしたもの。
23分もある大作です。
ちなみに人と象とのこうした衝突
(人間の生活範囲が拡大
→そこにもともと住んでいた象と人間の生活空間(家や畑など)が交錯する
→人が象に襲われる&人も象を殺す という悪循環に陥る)
というのは、
スリランカでもちょくちょく目にする社会問題です。
そのEastMojoの記事のなかで私が個人的に気になったのはこの記事。
北東部ナガランド州で、AFSPA(Armed Forces Special Powers Act:軍隊特別権限法)に
反対する人たちがディマプルからコヒマまでデモ行進したというもの。
AFSPAも、インドの長年の社会問題ですよね。
治安維持のため、軍に特別な権限を与える、具体的には
令状なしの逮捕、射殺、「動乱地域」とされた地域にある財産の破壊など、
広範な権力を軍に付与するもの。
この法律は、ナガランド(当時はアッサム州の一部)で
インドからの独立を目指す武装勢力などによって悪化した治安を守るため
1958年に制定されたものです。
しかし、上記のように、ある意味では軍による非人道的な暴力や虐殺などの
温床にもなってきたと度々指摘されています。
こうした経緯もあり、北東部は長らく外国人の立ち入りが厳しく制限され、
インド国内の人も、あまり行くことの無い場所だったのです。
ここ10年ほどは、中央政府との停戦協定が続きつつ、少しずつ治安が良くなり、
ナガランド州では、州をあげて毎年12月に行われる「ホーンビル祭り」も
有名になってきていました。
しかし、その祭りのさなかの2021年12月、
ナガランド州モン地区(ミャンマーとの国境に近い場所)で、
民間人が誤って射殺される悲しい事件がありました。
この騒ぎで、去年のホーンビル祭りは期間途中で中断され、
州内では緊張が高まる事態になりました。
他民族がひとつの国として平和に維持されるって、
本当に難しいんだなと、インドにいるといつも感じさせラレマス。
書きながら、
このナガランドの事情に関しても、
また改めて詳しく調べて書きたいなと思ったところで、
きょうも読んでいただきありがとうございました。
ではでは、カルミレンゲ!!