インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

マニプールでいまも起きている戦い

GWの最中、インド北東部マニプール州(州都インパール)で、

混乱が起きています。

 

timesofindia.indiatimes.com

 

マニプール州の人口の多数派を占める「メイテイ」が、

政府に対して、自分たちを「指定部族(ST:Scheduled Tribe」

にするように求めたことに、

少数派の「ナガ」「クキ」などで作る過激派グループが怒って

暴動に発展しているとい言います。

 

と、聞いてもピンと来る人も日本では少ないのではないでしょうか?

 

この地域は、インドのなかでも特殊な地域

地理的にも、ほぼバングラデシュを挟んで東側にあり、

「セブン・シスターズ」とも呼ばれます。

(アルナーチャル・プラデシュ州、アッサム州、マニプル州、メガラヤ州、ミゾラム州、ナガランド州、トリプラ州、※近年はシッキムも加えて北東州とも)

 

デリーや南インドの各地からすると遠く、

人も東南アジア系の顔立ちの人も多くて、インドの多様性を感じる地域のひとつ。

 

とのんきなことは言ってられず、

ミャンマーや中国などと国境を接していることや、

ナガランドなども分離独立を求めるグループによる中央政府とのあつれき

などが絶えず難しい地域でもあるのです。

 

日本だと「インパール作戦」で知られていることが多いですが、

この地域にはこの地域の長い歴史がある一方、

日本でもインドでもそこまで知られていない印象があります。

 

個人的には、この地域にはとても興味があります。

 

インドと東南アジアをつなぎ、バングラデシュを経由してインド洋にもつながる、

かつ中国とも国境を接する要衝とも考えられます。

 

未開発の部分も多いですが、

日本政府も円借款などで開発協力が盛んに行われています。

 

今後もこの地域には通って注目していきたいと思っています!

 

ではではカルミレンゲ!