ニュースはファクトチェックが大事です~トンガ海底火山噴火から
先週土曜日に起きた、トンガ海底火山噴火。
太平洋の島国の未曾有の大噴火。
トンガ側はコロナ禍で他国から人が入ることに慎重になっていることもあり、
支援がまだまだこれからというところ。
世界中が注目しているのに、
現地の写真や映像は、断片的にしかまだ伝えられていません。
世界中のメディアはとても難しい局面に立たされています。
そうしたなかで気になった記事がこちら↓
日本を含め、世界で噴火による津波が起きましたが、
15日の段階でトンガの津波だとして
Twitter上で映像が投稿されていました。
実はその映像は、12月にインドネシアで撮影されたもので
トンガの津波の映像ではない=「フェイク」だったことが、
いわゆる「ファクトチェック」で判明したのです。
さすがにロイター通信、AP通信などの世界の大手通信社は
17日の段階でこの映像がフェイクだと伝えていましたが、
上記のINDIA Today では19日に報じていましたね。
最初に投稿したとされるのが、どうやら
”自称”インド人ジャーナリスト(ムンバイ在住)だということで、
これは残念ですね。。。
当該の動画はTwitterでは、いま時点で160万回再生されています。
(注:当該動画ツイートには
「この投稿は文脈に合っていません」という注釈がつけられています)
彼が本当にムンバイ在住のインド人なのかは
私は確かめていませんが、
Independent Jounalist という肩書きで
FB、Instagramなど
複数のソーシャルメディアでのアカウントを運用しているようです。
Twitterのタイムラインを見ていくと、
かなり頻繁に、いろんなニュースソースの記事や動画を引用して
ツイートしていて、
もちろん、大手メディアのものなどたくさんあるので、
このアカウントの全てがフェイクということではなさそうです。
ひとつひとつを自ら検証して発信というより、
矢継ぎ早に拡散していくことが目的のようですね。
「ジャーナリスト」と名乗るからには、
自らで真偽を確かめたものを伝えてほしいと思いますし、
こういう適当なことをやってると、
「信頼・信用」が失われ(信頼残高が減り)、
自業自得になっちゃうと思うんですけどね。。。
他山の石としつつ、
衝撃的なニュースほど、
発信者も受け手も、
冷静にひとつひとつの情報を消化していかなければならないと思いました。
ではでは、
カルミレンゲ!!