インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

ジャイプールの象の上で考えた〜インドのおもてなしとポテンシャル

ナマステ〜

朝昼晩、いつでも使えるヒンディー語、ほんと便利です。

先日プライベートでアグラ⇨ジャイプール1泊2日の旅に行ってきました。

もちろん、楽しかった!のは間違いない一方で、

インド旅行の楽しさとそのポテンシャルについて

考えることがありましたので、書いてみます。

結論は、

旅行先としてのインドのポテンシャルって、まだまだあるよね、

ってことです。

逆に言うと、現状でもそこそこかなりの需要はあるはずなんですが、

よく言われるように、

めちゃくちゃハマる一定数の人と、

1度行ったら2度と行きたくない一定数の人、

に別れると思うんです。

 

東南アジアとも共通しますが、

人の多さとエネルギー、

完成されていない途上国の雰囲気が、

今の日本にはない、尊いものとして魅力になっていると思います。

 

空港を降り立った瞬間から

一斉に待ち構えるように「タクシー?」と言いながら

人の荷物を運んでいってしまう、

やめろやめろーと、断って行かないと、

向こうのペースに飲み込まれてしまう。

こうしてインドの旅って始まりますよね。

 

コロナ禍で、

インドを行き来する人が減り、ひと昔前ほどの

混乱はないですが、今ようやくそうした勢いが戻りつつあります。

 

カオスな非日常体験が忘れられず、

インド沼にハマっていく人の気持ちはとってもわかります。

一方で、そういうのが苦手な人の気持ちも痛いほどわかります。

 

文化や歴史の違いは理解しつつ、

余計な体力気力を使わずに、

美しい景色、世界遺産の豊富なインドを感じたい、

そう思う気持ちは今でも私の中にあります。

 

世界遺産タージマハル、

真っ白な大理石に埋め込まれたさまざまな色の大理石、

その装飾に目を奪われ、

シャージャハンが愛する妻のために建設した時の思い、

息子に幽閉され、アグラ城でタージマハルを眺めていた時の思い、

今この場所に立ってそれらに思いを馳せる、

そんな優雅な時間を過ごしたいんです。



ジャイプールの名所の一つ、アンベール城。

かつてのラージプート族のマハラジャが16世紀に築城し、

他の城砦と共に、

「ラジャスタンの丘陵城砦群」として世界文化遺産に登録されました。

 

城に上がるまでの道のりを、

象の背中に乗って上がることができます。

 

この時って、アンベール城へ向かう期待を胸に、

象使いの様子や象の背中の高さから見る絶景を

ゆっくりと楽しむ時間だと思うんです。

 

しかし、それを邪魔してくるのが、

象とともに歩いて着いてくる土産売り。

象がスタートしてしばらくすると、

ニホンジン?コンニチワ!と話しかけてきて、

ひたすら象の木の彫り物などを勧めてきます。

下からそれらを投げてきて、こちらの手に取らせるんです。

 

象タクシーに乗る人たちそれぞれに

この営業がひたすら繰り返されるんです。

 

まぁ彼らも商売ですし、気持ちはわかる、

実際に買ってくれる客も一定数いるのでしょう。

 

しかし、象の背中に揺られながら、下から木の彫り物を投げられて、

揺られながらそれを見て、、、って、

せっかくの景色や雰囲気を楽しませてよー、と思ってしまいました。

 

彼らからすれば、

客はみんな一見さん、10組に1組くらい売れればいい方なのでしょうか。

そんな思いを感じてしまいました。

彼らにホスピタリティを求めるのは酷かもしれません。

もちろん、日本の観光地や日本人の感覚、経済的な格差もあるでしょう。

そうした煩わしさやカオスな感じがインド旅行の醍醐味だ、

というのもわかります。

 

でも、あの象の下でひたすら話しかけてくる土産物売りの存在は、

やっぱり、お互いに損している気がするんですよね。

 

アンベール城の景観、歴史、それだけで十分な価値はあり、客は呼べると思いますが、

そこに、も少しお客の気持ちを考えた接客、営業ができる土産売りがいたら?

あるいは、入場から出るまでの動線の中で、

あーこの土産、思い出に買っちゃおうかなー

と思わせるような仕掛けやシステムを作れたら?

 

インドって、こういう魅力ある観光スポットってめちゃくちゃ多いだけに、

そこにもう一つのおもてなしが加われば、

もう日本が追いつけないくらいの魅力的な観光地になっていくのではないかなぁ、

と思います。

 

ではでは、

長くなったので、今日はこの辺で!

また旅行のことはおいおい記していきます!

カルミレンゲ!

 

(追記)

今回の

デリーから行く、アグラ〜ジャイプールの旅は、

インド旅行の中で、王道の中の王道。

私自身は、どちらも行ったことあるのであるが、

ちびっ子たちのモチベーションも考慮して決めました。

旅行業界を応援する気持ちで、

西遊インディアさんに久々にお世話になりましたー。