インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

西側諸国とインドの関係〜クアッド開催

今日のインドに関わる国際ニュースと言えば、

東京で開催された日・米・豪・印の首脳が一同に会した

クアッド

ですよね。

日本では、昨日の日米首脳会談デーに続き、

1日中、クアッド関連の動きが逐次報道されていたのではないでしょうか。

 

インドでのテレビなどを見ていると、

流石にそこまでクアッド一色の様子は感じられませんでしたが、

インドのTVやWeb記事に岸田首相がこれほど出てくるのは

珍しいと言えるのではないでしょうか。

www.hindustantimes.com

さて、上記のHindustan Timesでは、

岸田首相が他の3カ国(日・米・豪)と

インドの立場の違いについて、理解を示した点を取り上げています。

 

4カ国の首脳会談では、中国を念頭において

「自由で開かれたインド太平洋」地域について協力する、

という意味合いで合意したのかなと思います。

 

ここは、この4カ国に大きな相違はないとは思います。

(それぞれ思惑はあるだろうけど)

 

近い将来?起こる可能性のある台湾有事など、

中国の軍事、経済活動に対抗するという意志の現れですよね。

特にインドは中国との国境紛争を抱えているので、

むしろ今の日本よりももっと切実な問題として向き合っていると思います。

 

一方で、現在進行形のウクライナ情勢については、

インドの姿勢はある意味で一貫していましたね。

 

ロシアを名指しで非難し、制裁にも乗り出している3か国に対し、

インドはそこに乗っかるなんてことはしませんよね。

 

岸田首相も、その事情を鑑みて

2人の会談でも議題にしなかったのでしょう。

 

しかしながら、

モディ首相が、クアッドの一角として

4人で写真や映像におさまり、全世界に配信されたことは、

インドが西側諸国にとって重要な国であることが

強く印象付けられたと感じます。

 

さらに、昨日からソフトバンクの孫さんなど

名だたる日本経済界の人々と会いまくり、

インドへの巨額投資を確認、インドの将来性への期待が

裏付けられました。

 

南アジアの大国から世界の大国へ、

着実に成長しているインドが感じられた1日でした。

 

ではでは、カルミレンゲ!