インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

インドのワイン消費が爆伸びするか?

今日の気になった記事はこちら

www.hindustantimes.com

マハラシュトラ州(ムンバイのあるインド南西部)で、

スーパーマーケットや食料雑貨店でワインの販売が許可されるようになる、

というニュース。

 

え、スーパーでワイン買えないの?って

日本人としては思いますよね。

 

そうなんです。

基本的にスーパーに行って

「食材ついでにビールかワインも買っとこ」

ってできないことがほとんどなんです。

 

インドに住むと、

日本のお酒へのアクセスの容易さを改めて思い知りますね。

 

もちろん、州によっては

ゴアのように、どこでもすごく安くお酒が手に入るパラダイスもあれば、

グジャラート州や北東部の州では、

そもそも禁酒になっていて、その辺の店ではお酒を買えない場所もあるんです。

 

さて、

マハラシュトラ州の今回の決定、

なぜワインなのか?

それは、マハラシュトラ州がインドワインの一大産地だからです。

記事によると、

インドにある110近くのワイナリーのうち、

マハラシュトラ州には72のワイナリーがあるんだそうです。

 

インドワイン産地の代名詞が、マハラシュトラにあるナシック(Nashik)という町。

ここで最も有名なワイナリーが、

スーラ(SULA)ですよね。

 

ラジーブ・サマントという創業者は、

元々米カリフォルニアで働いていましたが、

カリフォルニアワインの産地ナパバレーと同じような気候の土地が、

故郷インドのナシックにあることを知り、

1999年にSula Vinyarads を創業、

今ではインドで7割のシェアを誇る、インドなら誰もが知るワイナリーになりました。

他にも追随するワイナリーが

雨後の筍のように出来ていったそう。

 

というわけで、

マハラシュトラ州内にはワイナリー集積地があり、

ムンバイ、プネといった大都市消費地もある。

 

政府とすれば、

こうした「規制緩和」によって消費を促すことで、

経済的なメリットが大きいですもんね。

 

また、インドはお酒に関してはまだまだ保守的な考え方の土地もありますが、

ことムンバイに関しては、

インドで最もお酒にオープンな土地柄だと聞いたことがあります。

 

デリーとムンバイは共に大都市ですが、

新たな市場を開拓するビジネスを立ち上げる人は、

「まずはムンバイでテスト的に始める」

というのが鉄則だそうです。

(お酒のオンライン販売も、ムンバイではコロナ禍に始まったそうですしね)

 

いやはや、

デリーからするとうらやましすムンバイ、そしてマハラシュトラ。

 

デリーにもそういう時代が来ることを期待したいです。

最後に、直接関係ないですが、写真を添付しておきます。

近所の食料雑貨店でもコロナ前にはワインを売ってました。

(コロナを経てそのお店ではお酒販売は全くなくなりましたが)

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ではではカルミレンゲ!