インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

インドのオミクロン対策は是か非か

毎日なにか記事を書くことを自分に課していることが、

日に日に重荷になっています。。

 

毎日、インドのニュースをチェックしていますが、

新型コロナは年末以降、ずっとヘッドラインに来ています。

 

そのことばかり書いていても、

正直つまらないし、現実を見たくないこともあり避けているのですが、

きょうはネタが見つからず、書いてしまいます。

 

まずは全体状況を伝えるニュース↓

www.ndtv.com

きょう確認されたインド全体の1日の新規感染者数は34万人を超え、

過去8ヶ月で最も多い数になり、増加傾向が続いています。

 

一方で、デリーやムンバイといった大都市圏では、

そのピークが過ぎて減少傾向にあることが伝えられています。

indianexpress.com

 

人口と人流が多い大都市圏で感染が広がり、

その後、地方都市→農村部へと広がっていく。

2020年の第1波、2021年の第2波と同じシナリオをたどっていると考えられています。

 

2020年のパンデミック初期の頃は、

感染を防ぐため、世界中でロックダウンや移動制限が行われました。

 

その後、ワクチン開発から接種が進み、

重症化する人が多数出たデルタ株の流行を経て、

ここ最近のオミクロン株の流行。

 

これまで、欧米社会が人命と経済活動のバランスに苦慮しながら

得てきた経験が、いま各国でその違いとなって現れていると思います。

 

news.yahoo.co.jp

 

日本はようやく海外渡航者の隔離を14日から10日に短縮したところですが、

水際対策の厳しさが際立っていると思います。

 

記事では、

イギリスの例がとりあげられていますが、

感染者の数が増える中で、ジョンソン首相は規制緩和の方針を選んでいます。

「飲み会スキャンダル」で進退問題になっているジョンソン首相の

パフォーマンスの面は否めませんが、

それはそれで、

何でもかんでも抑制するということではなく、

人々の生活と経済活動を考慮して国の方針を決めたことは、

個人的には評価できると感じました。

 

翻って、アジアの国々は

日本と同様に割と保守的な対策の国が多いと思いますが、

インドは特にそう感じます。

 

州によって規制方針に違いが出始めていて、

カルナータカ州では、週末curfewをやめると言うのに対し、

timesofindia.indiatimes.com

デリー準州では、継続。

一部報道では、週末curfew が終了か、とも報じられていたのでちょっと残念ですね。

 

昨年の「悲劇の第2波」で医療崩壊を経験した苦い経験が

その大きな要因だと思いますが、

海外からの渡航者に一律7日間自宅隔離など、

ちょっと世界のトレンドとは逆すぎるだろ、と思います。

各都市の空き病床数を見れば、

今回の感染は「第2波」とは全く異なるものだということを、

デリー政府の人たちは冷静に判断して欲しいものです。

 

www3.nhk.or.jp

 

では、

きょうも読んでいただきありがとうございました。

カル・ミレンゲ(また明日!!)