女性の結婚年齢引き上げから考えるインド社会
昨日パートナーが体調を崩し、
急遽PCRの手配や子どもたちの晩ご飯の準備やらに追われて焦ったakiraindiaです。
結果、PCRも家族全員「陰性」でひとまず安心しましたが、
最近、全くと言っていいほど料理をしていなかったので、
久しぶりに台所に立って、
いつも使う食器はどこにあるのか?
冷蔵庫のストックは何があるのか?
それらを把握することから始めなければならず、
仕事モードから家事モードへの頭の切り替えもうまくいかず、、、
仕事の「筋力」と家事の「筋力」って違うんだなと改めて実感しました。
さて、きょうのピックアップ記事は少し前の話題ですが↓
モディ政権が、現状で認められている女性の結婚可能年齢18歳を、
男性と同じ21歳に引き上げることにしたとのこと。
日本や欧米でもそうですが、
近年女性の社会進出はめざましく、
日本では女性の初婚の平均年齢はその昔に比べて上がっていて、
2020年では、平均 29.6歳だそうです。
(資料を読むと、実際は結婚する年齢のばらつきも大きくなっているとのこと、
何歳で結婚するかは人それぞれ、という考え方が広がっているんだと思います)
インドでは、
この年齢引き上げによって、女性が学校を終えて18歳ですぐ結婚せず、
高等教育を受けて社会で活躍する、
いわゆる「woman empowerment」に寄与すると期待されていると。
これ自体は歓迎される流れだと思いますが、
その背景には、やはりインド(特に農村部で)の悪習と言われる、
「児童婚」「早婚」が社会問題となってきた事があると思います。
ナショナルジオグラフィックの記事を引用↓
記事によると
”1929年に、この風習を違法とする法律が定められ、2006年に更新された。現在、女性は18歳以上、男性は21歳以上でなければ合法的に結婚できない。これに違反して、結婚させたり、結婚を許可した親や年上の配偶者は、最高2年の懲役刑に処せられる。
この10年間で児童婚の数はかなり減少したが、今でもインドは児童婚の数が世界一多い。児童婚撲滅に取り組む団体「ガールズ・ノット・ブライズ」によれば、インドの女の子の4分の1以上が、18歳になる前に結婚しているという。”
法律ですでに18歳未満での女性の結婚は禁じられているのにも関わらず、
農村部では(デリーでもあるらしいですが)いまだに、それがまかり通っていると。
その理由にはいくつもの要因が指摘されていますが、
ひとつは経済的な理由も挙げられます。
インドでは、これまた農村部で顕著ですが、
女性が結婚するときは、
「ダウリー」と呼ばれる「結婚持参金」を持たせる慣習が知られています。
そのため、
貧しい家庭で女の子が生まれると、
それだけで経済的な負担が増えると感じるのだそうです。
そのダウリーの負担を少しでも減らすため、
早いうちに娘を結婚させてしまおうという考えになってしまうのだとか。。。
それもあいまって、
女性は特に農村部では、教育を受けるよりも家事を手伝って
年頃になったら結婚して子どもを産む、
そういうライフスタイルしか描けないんだと、
私自身も地方にいったときに話を聞いたことがあります。
こう書いていくと、
インド社会の理不尽さが強調されてしまいそうですが、
同じようなことは日本の地方でも古くからあったんじゃないでしょうか。
たまたま日本は、少し先を行っているだけで、
インドもいま、猛烈にあらゆることが変わりつつある途上だと感じます。
でも、それは、日本やアメリカ、ヨーロッパを完全に後追いするのではなく、
別の形の変化、リープフロッグのような変化の仕方なのではないかなぁと、
ポジティブにインドの可能性を信じています。
きょうもまとまりない文章でしたが、
読んでいただきありがとうございました!
カルミレンゲ!!