インド・南アジアのニュースから思うこと(その他雑記も含む)

インド在住の筆者がをインド中心に南アジアのニュースから思うことを綴ります

今日は”スタートアップの日”

今日のピックアップニュースはこれ。

www.livemint.com

モディ首相が今日1月16日を「スタートアップの日」として、祝うことにしたと。

 

インドといえば、今や世界に名だたるスタートアップ大国の1つと言って良いくらい

勢いのある国だと思います。

 

インドのシリコンバレーと言われる南部のIT都市ベンガルール(バンガロール)や

同じく南部ハイデラバードなど中心に

無数のスタートアップがあるとされています。

 

さらに、

いわゆるユニコーン企業(未上場で評価額が10億ドルをこえる企業)

の増え方がすごい勢いなんです。

 

インド政府投資局の調べでは、

2016年度までは毎年1つずつだったのが、

2017年度以降は指数関数的に増加。

去年は44社が誕生し、一昨年の4倍以上になったと言うんです!

 

NHKの番組でも特集が組まれていました。

www.nhk.jp

放送では、

ベンガルールにある、不動産テックのユニコーン企業"No Broker"を紹介していました。

この会社のサービスは、家探しをする人と大家をオンラインで繋げるサービス。

日本で言うと"suumo"みたいな感じでしょうか。

 

これによって仲介業者に支払っていた高額な手数料を節約できて

ユーザーが毎月50万人増えているとか。。。

 

コロナ禍で、人々がオンラインで物事を完結する傾向が増えたことも追い風に、

昨年、不動産テックの分野では初めてのユニコーンになったそうです。

 

暮らしていると実感するのですが、

途上国と先進国の二つの側面がある国がインドなんです。

日々の買い物や生活の中で、もっとこうだったら良いのに、

と言うことは山ほどあるのですが、

一方で、日本よりももっと進んで便利なこともあります。

 

インドには、キラナと呼ばれる零細小売商が多いのですが、

日本のコンビニのような便利さは無い一方で、

タバコ1本からも買えたり、ペットボトルの水もすぐに配達してくれたり、

インドならではのアナログなサービスもある一方で

Paytmなどの電子決済アプリに対応していたりして、

遅れているのか進んでいるのか、オイ!どっちなんだい!(♯きんにくん)

と感じます。

 

不便なこともまだまだある、いわゆる社会課題が多い国に、

若い人口とIIT(インド工科大学)などを出た優秀な頭脳を持つ人たちがいることで、

新しいビジネスの宝庫となっている状況は容易に想像できますね。

 

アメリカの調査会社CBインサイツの2021年10月の発表では、

世界のユニコーン企業数は、アメリカ、中国についで3位ですが、

中国はアメリカとの摩擦も顕著になり、

世界的な視点で、これまで中国に流れていたスタートアップへの投資が、

インドに流れ込んでいると言う指摘もあるそうです。

 

AFP通信によると、去年の中国のスタートアップへの投資は545億ドルで、

前年比200億ドル近く減っているそう。

 

対するインドへの投資は380億ドルで、まだ中国より少ないものの、

ぜんねんの3倍以上に急増しているんですって!

 

「スタートアップの日」を制定することで、

国全体としてその機運を盛り上げていこうとするのも勢いが増して、

インドにとって今年が更なる飛躍の年になってくれることを願います!

 

ではでは、カルミレンゲ!!