インド人 豚肉食べる?
昨日、インドのメディアで報じられていましたこの記事。
インドが初めてアメリカから豚肉の輸入を許可したとのこと。
ロイター通信によりますと、
アメリカ側では、20年にわたる交渉が実を結び、
豚肉産業界には朗報だとしています。
ところで、インド人は豚肉を食べるのか?について。
ご存知の通り、
インドには菜食主義者(ノンベジタリアン)
肉も食べる人(ノンベジ)の人がいます。
公式なデータは見つけられないのですが、
一般的に全人口の3割前後、数にして4億人前後がベジタリアン。
それ以外がノンベジと言われています。
ふだん仕事で一緒の同僚では、それぞれ半々程度の割合ですね。
なので、インド駐在あるあるですが、
インド人同僚一緒に食事するときは、
ベジレストランか、ベジメニューが豊富なレストランを選ぶのが吉です。
(ベジメニューが無い店は無いですが、、、)
話を肉に戻すと、インド人が食べる肉といえば
基本はチキン、鶏肉、その次にマトン(やぎ)になります。
豚肉はといえば、
北インド、南インドの多くの地域では一般的に食べられていないと思います。
カレーの種類でも、
”チキン〇〇”とか”マトン■■”はよくありますが、
”ポーク▲▲”というのはあまり見ないです。
インドで豚肉料理といえば、
有名どころでは、南西部ゴアの”ポークビンダルー”
ゴアには2回行ったことがありますが、
最初はこの料理を知らず食べ損ねたので、前回宿泊したホテルで食べてきました。
上のサイトにあるように、ビネガーなどの酸味のある調味料で作られた
ポークカレー。ご飯とよく合って美味しかったです。
さて、そのほか豚肉を食べるインドの人といえば、
知る人ぞ知る?インド北東部、それもナガランド州の人々です。
この州は、インドでは珍しく、州の人口のおよそ9割がキリスト教徒という、
インドの中では特殊な地域になっています。
(そもそも北東部の7州+1州(シッキム州)は、
いわゆるインドとは人種っも文化も異なるのですけど)
このナガランド州は丘陵地に村が点在し、
20をこえる民族がそれぞれの文化を守りながら生活しています。
(この辺の話はまた別途書きたいと思います!)
ここで伝統的に食べられているのが豚肉なんです。
私もナガランドを訪れた時に豚肉料理をたくさんいただきました。
いわゆるインドカレー(チキン)と同じくらい
ポークという文字がメニューに載っていました。
味付けは至ってシンプル。
多種多量のスパイスを加えるインドのカレーと対照的に、
ニンニクと生姜、唐辛子、そして豚肉の脂も一緒に煮込んで作るそうです。
よく言われることですが、
ナガランドを含む北東部の人々はモンゴロイド系の人種で、
日本人や東南アジアの人と見た目がよく似ています。
私見ですが、味の好みも、日本人に近いのではないかと感じました。
それくらい、私はここの豚肉料理は美味しいと思ったんですね。
ナガランドを含む北東部は、なんとかもう1度と言わず2度、3度と
訪れたい場所です。
豚肉ひとつとっても、次々と話が膨らむ、それがインドの多様性。
面白い国です。
ではでは、カルミレンゲ!
追記:データの信頼性はわかりませんが、
インドの豚肉消費量についてこんなインフォグラフィックがありました↓